2024年4月27日~29日に滋賀ダイハツアリーナにて、ロボカップジャパンオープン2024が開催されました。
弊社のスイッチを搭載していただいているロボットが、サッカー中型リーグに出場するため、スポンサーとして大会に参加し、競技を見学してきました。
ロボカップとは
ロボカップは、自律移動型ロボットの競技大会で、競技者を育成するイベントです。ロボットによるサッカー競技以外にも、災害現場をテーマにした「レスキュー」、日常生活の場における人間へのサポートを競う「@ホーム」、物流や倉庫管理システムを題材とした「インダストリアル」など、多様な分野において取り組まれています。
大会会場
開会式の様子
サッカー中型リーグは、22×14mのサッカーフィールドで1チーム5台で戦うのですが、今大会は通常の1/4程度のフィールドで1チーム3台で戦います。ボールは通常のサッカーボールを使用し、ロボットは完全自律で、周囲環境の認識も自身のカメラのみで行わなければなりません。
ロボットの大きさは縦横50cm未満、高さ80cm未満、重量40kg以内
東京工芸大学:RV-Infinity
弊社のスイッチを搭載していただいているロボットを製作しているチームは、東京工芸大学の「RV-Infinity」です。大会当日も含め、取材にご協力いただきました。
RV-Infinityは国内外で様々な成果を残しているチームで、研究室メンバーが各種要素の研究&技術開発を担当し、からくり工房(ロボット製作サークル)メンバーがロボットの製作と調整などを担当しています。
購入するしかない製品以外は極力自作するスタイルが特徴で、ロボットの構造用各パーツはもちろん、タイヤ等のハードウェアの設計から製作をすべて大学内で完結させるので、開発スピードが速く、毎年、挑戦的な改良を続けています。
ロボットには、トグルスイッチSシリーズ、照光式押ボタンスイッチYB2シリーズを採用していただきました。
サッカー中型リーグ
サッカー中型リーグには、東京工芸大学「RV-Infinity」と九州工業大学/西日本工業大学「Hibikino-Musashi」の2チームが出場し、4/29に決勝戦が行われました。
RV-Infinityのキックオフで試合開始。
試合開始直後、RV-InfinityのオウンゴールでHibikino-Musashiが先制。
その直後、RV-Infinityがゴールを決めて、1-1の同点に。
その後は、膠着状態が続き延長戦へ。
延長戦前半、RV-Infinityがゴールを決めて試合終了。
2-1でRV-Infinityが優勝しました。
Hibikino-Musashiのキーパーの好セーブもありましたが、RV-Infinityの決勝ゴールはお見事でした。
この試合が、人による操作ではなくロボットの完全自律で行われていることが驚きです。
とてもいい試合でした。次は、通常の大きなフィールドで行われる試合を見てみたいです。
試合の詳細は、動画で公開中です。
その他の競技
サッカー中型リーグ以外にも、サッカー小型・車輪型、サッカー小型・ヒト型やレスキュー・実機等を観戦しました。
今大会では10競技が行われ、海外からもチームが参加していました。各会場では歓声や拍手がわき、活気に溢れていました。
今回は、RV-Infinityのロボットに弊社スイッチを使用していただいたことがきっかけでスポンサーとして大会に参加しました。大会を見るのは初めてでしたが、フィールドやボールの位置を把握して、完全自律で動作するロボットに感動しました。
学生たちの真剣に取り組む姿を間近で見ることができ、今後もこのようなイベントを通してロボットの研究開発やエンジニアの育成に微力ながら貢献していきたいと思います。