2022年3月にデビューしたアルピコ交通20100形。
この車両には、弊社のユニバーサルデザインスイッチTB01シリーズを 半自動ドアスイッチとして搭載いただいています。
この度関係各社よりご協力を頂き、2023年3月に営業運転に投入された第2編成が デビューに至るまでの様子を拝見することができました。
搬出・アルピコ交通に向けた陸送
2022年12月、改修工事が行われていた京王重機整備北野事業所にお邪魔させていただきました。
車内と車外の半自動ドアスイッチに弊社のTB01シリーズを 採用していただきました。
まず、新島々方に連結されるクハ20104を工場建屋から人力で車両を屋外に引き出します。
2台のクレーンでバランスを取りながら車体を吊り上げ、改修工事中に履いていた仮台車を抜き、陸送用の台車に交換します。
専用トレーラーに積載が完了。
続いて松本方に連結されるモハ20103の陸送準備です。1両目と同様にクレーンで車体を吊り上げ、専用トレーラーに積載します。
夜になり、いよいよ京王重機整備 北野事業所から搬出、アルピコ交通に向け出発します。
一路アルピコ交通 新村車庫を目指し陸送されていきました。
試運転
年が明けて2023年、新村車庫にて入線整備が行われていた第2編成は、2月の上旬から試運転が行われました。
半自動ドアスイッチも動作を確認。冬季の車内保温だけでなく、夏季の冷房効果維持や夜間の虫の車内侵入防止に効果を発揮しそうです。
北アルプス連山をバックに快走する第2編成 試運転列車。
装飾作業
一連の入線整備が完了した3月上旬、車体の装飾作業が行われました。
先頭部は今回の譲渡改修工事で新設された部分ですが、真っ白な腰板部にアルピコ交通の鮮やかなカラーリングの「ダイナミックストライプ」が施されます。
アルピコ交通のシンボルカラーである「ダイナミックストライプ」が、1色ずつ丁寧に位置決めされ、フィルムが仮置きされます。
保護シートが剥がされ、鮮やかな緑色が顔を出し始めました。
この鮮やかな「ダイナミックストライプ」、アルピコ交通のバスも同じデザインで、首都圏でも同社の高速バスで目にすることができるお馴染みのデザインですが、高原に咲き乱れる美しい花々や草木の新緑をイメージしたものだそうです。
今回は関係各社のご協力により、「ものづくり」の真髄・職人技の一端を 拝見することができました。
弊社商品も性能や品質などをより一層充実させ、お客様の満足につながる「ものづくり」に取り組んでいきたいと思います。
取材協力
アルピコ交通株式会社様
東武鉄道株式会社様
京王重機整備株式会社様
アチハ株式会社様
動画でもご紹介します
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