スイッチの端子の種類
スイッチをスイッチとして働かせるために様々な方法で、スイッチを機器等に繋ぐ必要があります。
スイッチの下部には「端子」があります。
サイズや用途に応じて、端子の種類は様々です。
この端子にリード線等で機械等を接続することで、スイッチとしての役目を果たすことができるのです。
また「極」や「投」が増えれば、端子の数も増えていきます。
一方で、スイッチの構造上「ダミー端子」という配線不要な端子が存在する場合もあります。
それでは端子の種類をご紹介していきましょう。
はんだ端子
スイッチをスイッチとして働かせるためには、導線を繋ぐ必要があります。
導線はスイッチの端子に繋ぎます。
導線に繋ぐ端子の形状として一般的なものは、「はんだ端子」といい、端子に芯線を巻き付けて
はんだ付けを行い、固定することで導通させる仕組みです。
スイッチによっては、はんだ端子と後述するタブ端子が兼用になっているものもあります。
はんだ端子
圧着端子
はんだ付けをしないで、圧着端子を用いて端子と導線の接続を行うことで、導通させる仕組みです。
端子(オス)側を「タブ端子」や「ファストン端子」と呼びます。
メス側を「レセプタクル」と呼びます。
スイッチのサイズによって端子のサイズも異なります。
また、圧着端子のスイッチを購入した際、レセプタクル端子は別途購入する必要があるため、
どの大きさの端子を使用しているのか確認する必要があります。
スイッチによっては、はんだ端子とタブ端子が兼用になっているものもあります。
圧着端子
PC端子
スイッチをプリント基板に取り付ける場合は、PC端子を用います。
プリント基板とは、電子工作等でよく見る緑色の銅箔板のことです。
プリント基板にスイッチを搭載し、端子部にはんだ付けを行い、固定させることで導通させる仕組みです。
端子を垂直または水平方向に曲げたものがあり、それぞれV端子(VerticalのV)、H端子(HorizontalのH)といいます。
プリント基板の側面に操作部を突き出して、スイッチを縦方向や横方向に操作する場合にV端子やH端子のものを用います。
また、取り付け強度を上げるために、補助端子が追加されたブラケット付きもあります。
ブラケット付きスイッチの中にはスイッチ本体に導電樹脂を使用したタイプもあり、スイッチ表面の静電気をブラケットを経由して基板内のアースに流し、機器内の電子部品の静電破壊を防止する役目があります。
PC端子
面実装
PC端子と同じくプリント基板に取り付ける場合でも、面実装の場合は面実装専用のスイッチを使用します。
端子はJリード形やガルウィング形になった独特のものが用いられます。
面実装はその名の通りプリント基板の表面に実装し、端子部にはんだ付けを行い固定することで導通させる仕組みです。
上記で説明したPC端子とは違い、端子をプリント基板に挿し込まず基板の表面にのせてはんだ付けを行うイメージです。
基板の裏面に端子が突き出さないため、裏面にも他の部品を実装することができ、省スペース化にも有効です。
面実装の場合もブラケット付きのものがあります。
面実装
ねじ端子
ねじ端子はその名の通り、ねじで固定します。
基本的には、導線を接続した丸端子をスイッチのねじ端子に挟んで固定することで導通させる仕組みです。
大電流用スイッチなどに使われます。
ねじ端子
コネクタ端子
コネクタ端子とはスイッチ本体にコネクタを挿し込んで配線し、導通させる仕組みです。
スマートフォンを充電させるときに使用するUSBケーブルを想像すると分かりやすいです。
特徴として差し込むだけなので、ワンタッチで作業が終わります。
一方でコネクタを構成するための専用工具が必要です。
コネクタ端子
リード線付き(NKKスイッチズの場合)
NKKスイッチズでは、上記以外に予め端子にリード線を接続したものもあります。