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基礎知識

【スイッチの基礎知識】スイッチの種類

2022年9月 1日

操作用スイッチの種類

操作用スイッチは、人が触って操作するスイッチです。
そのため、主にその操作する部分の形状や動きに注目して分類されています。
操作感や機器デザイン機能表現など、求められる用途に合わせ、多種多様なものが製品化されています。
操作用スイッチの種類は、「トグルスイッチ」、「ロッカスイッチ」、「押ボタンスイッチ」、
「ロータリスイッチ」、「スライドスイッチ」、「キーロックスイッチ」、「タクティルスイッチ」などがあります。
一般的に私たちがオン・オフするようなスイッチです。ここでは代表的なものをいくつか紹介します!

トグルスイッチとは

トグルスイッチの「トグル(Toggle)」という単語は、帽子などをかける「止め釘」という意味です。
スイッチから突き出したレバーのイメージです。
トグルスイッチの、レバー部分そのものをいう時、「バット(bat)」と言います。
これも、形状から来ています。野球のバットと同じ意味です。
イメージしやすいものとして、飛行機のコックピットの上部についている
レバー部を倒して切り替えるスイッチがトグルスイッチです。
トグルスイッチでいえば、標準バット以外に、レバーキャップをつけたもの、ショート、ロング、
フラット、ショートフラットなどがあります。
変わり種ではレバーが不用意に切り替わるのを抑止する誤操作防止用の「レバーロック」といって、
レバーの上部を上に持ち上げるようにしないと操作できないものもあります。
また、レバーではなく、パネルに取り付けるブッシング部分を太く大きくした、
「ラージブッシングタイプ」というものもあります。
ブッシングとは、レバーの付け根のパネルの取り付け部のことを指します。
太く大きくすることで強度がさらに増します。

ロッカスイッチとは

ロッカスイッチの「ロッカ(Rocker)」という単語は、ロッキングチェアの「ロック」という意味です。
その形状がロッキングチェアの脚のところのように反っているため、ここから来ています。
ロッカスイッチの操作部の場合、横から見てTの字やYの字を逆にしたようなものがあります。
このようなスイッチは、「パドル(Paddle)」スイッチと呼ばれます。舟をこぐ時の「櫂(かい)」の意味です。
ロッカスイッチの場合の誤操作防止には、間違って手などがスイッチに触れにくくする目的の
「バリア」が付属品として用意されている場合があります。

押ボタンスイッチとは

押ボタンスイッチの場合は、その名前のとおり、通常は「ボタン」が操作部になります。
しかし中にはボタンなしの「プランジャ」(スイッチを押す軸部分)タイプもあります。
お客様の方で独自にデザインされた操作部を使う場合などに用いられます。
押ボタンスイッチの誤操作防止に、「バリア」があります。
単に押ボタンの周りに囲いをつけただけのものと、開閉できるフタをつけたものとがあります。
そのフタがバネで自動的に閉まるようになっているものもあり、「スプリング・バック」方式と言います。
こちらは不用意に操作することを抑止する役目になります。

ロータリスイッチとは

ロータリスイッチは、その名前の通り、回転することでオン・オフしたり、回路を切り替えたりするスイッチです。
「アナログ回路用」と、「デジタル回路用のDIP(Dual Inline Package)ロータリスイッチ」の2種類があります。
DIPロータリスイッチは、デジタル回路の設定に利用されることが多く、
操作回数は他のスイッチのタイプに比べると少なく操作にドライバーが必要なもの、
つまみやダイヤルをつけて指で操作できるようにしているものもあります。

スライドスイッチとは

スライドスイッチは、操作部を「スライドさせる」ことでオン・オフするスイッチです。
ロータリと同じく「デジタル回路用のDIPスライドスイッチ」というものもあります。

キーロックスイッチ

キーロックスイッチは、「カギ(鍵)」を挿し込み回転操作するスイッチです。
鍵を抜いてしまえばスイッチの操作ができなくなるため、セキュリティが必要な機器で使われます。

タクティルスイッチ

タクティルスイッチは、メーカーによっては呼称が変わる場合があります。
基本的には押ボタンスイッチですが、ノートパソコンのキーボードのキーのように、
押すときのストロークが短く、また独特のクリック感(タクティルフィードバック)があるものを言います。
タクティルは「触わった感じの」という意味です。
身近な生活ではテレビやエアコン、マッサージ機等のリモコンや
クレジットカード会計時の暗証番号を入力する機器等、薄型、小型、安価な特長があり広く使われています。

サポート

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NKKスイッチズは、産業用機器におけるスイッチ及びその周辺機器の製造及び販売を目的とするスイッチの専門企業です。
日本開閉器工業株式会社として発足し、創業60周年にあたる2014年に「NKKスイッチズ」と社名を変更いたしました。

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