SwitchLabo|スイッチラボ

スイッチラボはスイッチの基礎知識・技術情報から製品情報までスイッチ情報専門サイトです。

基礎知識

LCDの基礎知識【第5回】

2022年8月23日

【Q12】液晶ディスプレイ(LCD)の種類は?

LCDの種類は、大別して単純マトリクス駆動とアクティブマトリクス駆動があります。

  • 単純マトリクス駆動は、X電極線とY電極線の交点の画素に電圧を印加し液晶を駆動します。XとYが非選択状態となると基本的には印加電圧は失われるため、画素が多数になるとその分だけ1つの画素に印加される時間は短くなるので多数の画素には対応できません。また、XとYが同時に選択されていなくてもXとYのいずれかが選択されれば周辺の画素に無用の回路が出来て1/3程度の電圧が印加され、クロストーク(二重像)が発生します。
  • 現在主流のアクティブ・マトリクス駆動のTFT液晶ディスプレイは、単純マトリックス駆動に対し、画素の一つ一つにアクティブ素子(TFT)を付けたもので、目的の画素を確実に点灯させたり、消したりすることができます。そのため、画素数を増やしたり、クロストークのない表示が可能です。

TFT; Thin Film Transistor   TN; Twisted Nematic   STN; Super Twisted Nematic
VA; Vertical Alignment   IPS; In Plane Switching

【Q13】TFT液晶ディスプレイ方式の種類は?

産業用途に主に採用されているTFT液晶ディスプレイには、TN方式/VA方式/IPS方式の3種類があり、各方式により特徴の違いがあります。

 

電圧OFF

中間電圧

最大電圧

動作原理

TN方式

電圧の印加により液晶分子がねじれることでバックライトの透過と遮断をコントロールします。

VA方式

電圧の印加により液晶分子をパネルと垂直方向から水平方向に並び変えて、バックライトの透過と遮断をコントロールします。

IPS方式

電圧の印加により液晶分子がパネルと水平方向に回転する事で、バックライトの透過と遮断をコントロールします。

 

TN方式

VA方式

IPS方式

視野角

色ずれ

コントラスト

応答速度

特徴

応答速度が速い
視野角が狭い
色ずれが大きい
比較的安価

応答速度が遅い
視野角が狭い
色ずれが大きい
コントラストがはっきり

応答速度が遅い
視野角が広い
色ずれが少ない
性能に比例して高価

関連コンテンツ

サポート

スイッチに関するご相談・お問合せは、NKKスイッチズへ

NKKスイッチズは、産業用機器におけるスイッチ及びその周辺機器の製造及び販売を目的とするスイッチの専門企業です。
日本開閉器工業株式会社として発足し、創業60周年にあたる2014年に「NKKスイッチズ」と社名を変更いたしました。

スイッチラボは
スイッチの基礎知識・技術情報から製品情報まで
スイッチ情報専門サイトです。


TOP